伊東駅前ロータリーに近く、徒歩で1分の湯の花通り。
温泉町の情緒あるお洒落な飲食店が立ち並ぶ小路です。
今回は、湯の花通りに設置された湯掛け七福神やこの街に縁の深い北原白秋の歌碑、それにここでイチ押しのパン屋さんもご紹介します。
湯掛け七福神を巡ってみよう!
湯の花通りを歩いてゆくと目に留まるのが、辻々に設置されたかわいい湯かけ七福神のモニュメント。
こんなふうに七福神それぞれの御利益が書かれています。
- 寿老人(じゅろうじん) 御利益は延命長寿 交通安全
長い髭が特徴の神様。
伊東駅方向から歩いてゆくと最初に目に留まるのが寿老人です。
ユーモラスなお顔にほっこりしてください。
- 毘沙門天(びしゃもんてん) 御利益は開運厄除け 勇気寿福
須弥山に住む「帝釈天」を守る最強の神と云われ「多聞天」とも呼ばれます。
取材した日は七福神の足元から湧き出す温泉が休止中で残念でした。
- 福禄寿(ふくろくじゅ) 御利益は 人望福徳 無病息災
幸福と富貴と長寿の三つ徳を授けてくれる道教の神様で、福禄寿(ふくろくじゅ)の名なのだそうです。
- 布袋(ほてい) 御利益は 縁談商談成就 愛敬蓄財
昔、中国に実在した布袋和尚がモデルとされている神様。
天候や吉凶を予言し人々から尊ばれていた人物だそうです。
- 大黒天(だいこくてん) 御利益は 五穀豊穣 裕福蓄財
大黒天は食事を豊かにする神として寺院の台所に祀られました。
現代でも奥様を「大黒様」というのはこの神様の名前が由来だそうです。
- 恵比寿(えびす) 御利益は 大漁祈願 航海安全
もともとは漁業の神だった恵比寿様ですが、今では商売繁盛のシンボルとなっています。
にこやかな表情は恵比寿顔とも言われますね。
- 弁財天(べんざいてん) 御利益は学芸上達 知恵と弁舌の女神
琵琶を奏でている姿が特徴の芸能の神様です。
湯の花通りの一番奥にいらっしゃいます。
湯掛け七福神のはじまり
(湯の花通りに今も残る温泉の源泉)
いまから330年くらい前の寛文年間のころ、伊東の街は水害に襲われ辺り一面が泥沼のようになってしまったそうです。
そんな折、金像の「弁財天」が湯の花通りにほど近い天神畠という場所で発見されました。
それを聞いた松月院の和尚の亀丹は祠(ほこら)を作って「弁財天」を納めたといいます。
そのおかげでしょうか?
伊東の街は見事に復興し湯の街として発展を遂げました。
平成の世になってこの故事にちなみ、「弁財天」を含む湯の街伊東に相応しい七福神のモニュメントを祀ることになったのです。
北原白秋の歌碑
湯の花通り商店街なかほどに、北原白秋が伊東に滞在中に創った童謡「お馬の湯」の歌碑とモニュメントが設置されています。
ゆっくら ゆっくら、
お馬の湯、
お湯は 田んぼの
稲のなか、
お馬首出せ にょっぽりと、
よいながめだなぁ とさ。
昭和4年に北原白秋が「伊東音頭」と「伊東小唄」の作詞を依頼され、伊東の旅館に2週間ほど泊まった際の話です。
かつて田んぼの中に湧いた温泉の話を聞いた北原白秋は、頭にその情景を思い浮かべながら童謡「お馬の湯」の詩を書いたと伝えられています。
湯の花通りイチ押しのパン屋さんベーカリーカフェレストラン SAZANKA
湯の花通り商店街入り口にお洒落なパン屋さんを見つけました。
焼きたてパンが朝8時から食べられるお店ベーカリーカフェレストラン SAZANKAさんです。
お店の中に調理場とカフェレストランもあって出来立てを味わえるのです。
写真左奥が調理場で、お薦めの牛すじカレーパンを作っているのが見えました。
人気No.1の牛すじカレーパンの出来上がりをすぐに購入し、試食すると本当に柔らかく煮込んだ牛すじ肉がカレーの具に入っていて、すごくおいしかったです!
お店の奥にはカフェレストランも併設されていて、朝の時間にはモーニングセットも味わうことができます。
他にもホットサンドやカツサンドなど種類も豊富。
選ぶのを迷うほどです。
結局、持ち帰り用にもカツバーガーとコロッケパンを購入。
どれもパンが柔らかくてほのかな甘味を感じました。
ベーカリーカフェレストラン SAZANKA
店舗住所:静岡県伊東市猪戸1-5-32
アクセス:伊豆急行線「伊東駅」徒歩約1分
電話番号:0557-37-4647
営業時間:8:00~19:00(カフェレストラン8:00~18:00)
定休日:無休
駐車場:無し
湯の花通り商店街
住所:静岡県伊東市湯川
アクセス:伊豆急行線「伊東駅」より徒歩約1分