伊東市のシンボル、大室山の麓に世界のからくり時計を展示した博物館があります。遊び心あふれるアンティークからくり時計がたくさん展示されていて、とても興味深い博物館です。
ふくろうのからくり時計のイラストが目印
国道135号線より大室山、シャボテン公園方面へ向かう途中に一階がレンガ造りのステキな建物があります。こちらが今回ご紹介するからくり時計博物館です。

通りに面した看板にはアイコニックなふくろうのからくり時計が描かれています。

からくり時計といえばふくろうのデザインをイメージするかもしれません。知られたデザインかなと思いますが、館内には思いもよらない面白いデザインの時計がたくさん展示されいます。必見の博物館です。
世界各国のからくり時計
日本では江戸時代末期から、そしてドイツ、スイス、イギリスやアメリカなど、さまざまな国でもからくり時計が作られていたようです。
館長さんが集められたそれらの時計や関連品が壁一面に、またショーケースの中にもたくさん展示されています。
退色防止の為、室内はカーテンがされ照明を暗くして展示されています。写真ですと細部が見にくい点があるかもしれませんがご了承ください。

こちらの写真は、一定の時間になると上部の小窓があいて中から鳥や人形が顔を出すタイプのからくり時計です。からくり時計といえば、このタイプを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。
正面右は日本製で、オルゴール付きの鳩時計です。昭和31年に作られたものだそうで、鳩が鳴き終わった後、アコーディオンを持った人形が小窓から出てくる仕様になっています。
正面左は1980年代のドイツ製のからくり時計です。時計の下の錘(おもり)が3つあるデザインのものは共通してオルゴール付きだそうです。全て現在でも音色も楽しむことができます。
館長さんが、作動可能なからくり時計を1分おきに順番に動くようにセットしてくださっています。仕掛けや音色を実際に楽しみながら、時計の歴史や仕組み、技術についても詳しく解説してくださいました。
ワンフロアの博物館で、決して大きいわけではないのですが、展示数が多く、また一つ一つについて説明してくださるのでとても充実した見学となります。
その他にはストーリー性のあるデザインのからくり時計の展示もありました。
例えば、グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』のストーリーの一部を再現したものや、ある冬の日の雪掻きと煙突掃除の一コマがデザインされたものなどです。

色が付いていて、デザインも凝ったものが多く、かわいいからくり時計が並んでいました。こちらも3つの錘(おもり)があるものは、オルゴール付きで心地よい音色を奏でてくれます。
調度品のようなからくり時計も!
なかには時計というより調度品を思わせるような、装飾性の高いデザインのものもあります。

説明にあるように金魚が鉢の中で泳いでいるようにみえる、なんとも風情ある金魚時計です。鉢には水を入れて使用していたというのですから、当時の職人の粋な遊び心を感じます。
こちらは鳥かご時計。

単に時を知らせる時計に収まらず、室内を彩る装飾品のようなおしゃれなからくり時計です。当時の上流階級の生活が目に浮かぶようです。
その他にもご紹介しきれないほどたくさんの仕掛けやデザインの時計があります。
時計以外にも、例えば「時計の豆知識」として『なぜ時計の針は右回りなのか?』などという時計にちなんだQ&Aのような掲示物もありました。からくり時計最盛期の新聞、広告類の掲示、時計修理工の修理預かりケースと机など、関連品も多く展示されています。
今では実用性が重要視され、デザイン性のある高級時計はあるものの、こんなにも遊び心のある時計はないのではないでしょうか。
時代背景や、当時の生活なども垣間見られる貴重で楽しいからくり時計の世界でした。
伊豆高原からくり時計博物館
住所:静岡県伊東市大室高原3-452
アクセス:JR伊東伊東線/伊豆急行線「伊豆高原駅」からバス約20分、大室高原2丁目バス停下車徒歩約2分
TEL:0557-51-0237
営業時間:10:00-17:00(入館は16:00まで)
定休日:第2・第4水曜日(祝日、3月8月は開館)
駐車場:あり


















