伊東のグルメといえば海鮮です。
特に国道135号線のオレンジビーチ周辺には、たくさんの海鮮自慢の店が並んでいます。
今回はそんな磯料理の老舗、ふじいちさんをご紹介します。
伊東港の目の前にある老舗磯料理店
伊東オレンジビーチを過ぎて、伊東漁港の目の前にある磯料理のふじいち。
創業70年を超える老舗です。
毎朝、開店と同時にお店のご主人が軒先に立ち、お客さんの呼び込みをしています。
1階ではお土産に人気の干物販売
ふじいちは1階が販売、2階が料理店になっています。
名物は干物です。
伊東名物のアジの開きをはじめ、さまざまな魚の干物が売っています。
値段もリーズナブルで、伊東土産に人気の品です。
お得な値段設定の自家製干物
こちらが干物です。
イワシの丸干しと味醂干し、地物のカマス丸干しなどもあります。
値段を見ても近隣のスーパーよりかなりお得な値段設定です。
お土産に買う人が多いというのも納得です。
うまさの秘密は天日干し
そのお得な値段設定の秘密は、自家製です。
ふじいちでは毎日魚を開いて、天日干ししています。その干し場所は目の前にある伊東港です。日当たり抜群、潮風も吹いて最高の干し場です。
網の中にはサバと小アジのみりん干しが干してあります。この自家製干物が店頭に並びます。
2階では本格磯料理が味わえる
2階に上がってきました。
広い空間にはテーブル席が7卓ほど、3階にも座敷席があって繁忙期はそちらにも通されます。
今回は窓際の席を選びました。
目の前は港、その向こうには海が広がって気持ちのいい景色が楽しめます。
名物のイカの丸焼きを注文
今回いただくのはイカの丸焼きです。
ドーンと大きなイカがロースターいっぱいにのります。これだけのサイズですが、お値段は700円とお得感のある一品です。
ふじいちさんの特徴はこの無煙ロースターで、ガスの強火で魚介をおいしく焼き上げます。そして煙が出ないので、服に匂いがつくこともありません。これはうれしいですね。
プロの技が光るイカの丸焼き
このイカ、ただの丸焼きに見えますがm実は下処理で目と嘴(くちばし)、イカスミを取り除いてあるんです。
そしてお腹の肝はしっかりと残してあります。
皮の薄い肝を破らずに下処理するのは結構難しいそうです。しかし、丸焼きは肝も一緒に丸ごと焼くのがおいしいので、手間をかけて仕上げています。
こんがりふっくら焼き上がるイカ
こんがりと焼き上がりました。
ロースターで焼いたイカは、ゲソの先端がちょっと焦げて、腹の部分は赤く膨らんでおいしいです。
基本的には自分で焼くスタイルです。上の写真ぐらいの焼き加減でミディアムレアです。
刃を入れるとあふれ出すイカワタ
熱々のイカを切っていきます。包丁を入れるとオレンジ色のイカわたがあふれ出してきます。
ワタと一緒に焼くことにこだわっていた理由がわかります。
新鮮な肝はまるでウニのようなおいしさ
ふっくらと焼き上がってジューシーなイカに、肝をたっぷりつけていただきます。
熱々のイカは柔らかいのにしっかりとした歯応え、そこに肝の濃厚な味が絡まって絶品の一言です。
イカが新鮮だからなのか、肝がウニのような味がします。結構なボリュームがありますが、あまりのおいしさにペロリと食べてしまいました。
このおいしさにハマってリピートするお客さんも多いのだとか。ふじいちさんでは他にも干物定食や海鮮定食など、伊東のお昼ご飯にぴったりなメニューがあるので、ぜひ訪れてみてください。
ふじいち
住所:静岡県伊東市静海町7-6
アクセス:JR伊東線、伊豆急行線「伊東駅」より徒歩約18分
営業時間:10:00~16:00(L.O15:00)
定休日:年中無休