伊豆高原駅を降りてすぐ、観光客や地元の人々に愛され続けているケーキ屋さん「マキシム」をご存じでしょうか。今回は、この魅力的なお店をご紹介いたします。
駅からすぐ!オレンジ色のオーニングが目印
伊豆高原駅から歩き出すと、昔ながらのオレンジ色の大きなオーニングが目に飛び込んできます。
そのオーニングの下にあるのが、ガラス張りのこぢんまりとした店構えのマキシムです。
外からでも中の様子がうかがえ、ショーケースに並んだケーキの美しい姿が目を引きます。
このお店はなんと40年ほどもこの地で営業を続けており、地元の人々の生活に溶け込んでいる存在です。
温かさあふれるアットホームな空間
店内に足を踏み入れると、温かい雰囲気に包まれます。出迎えてくれたのは、いかにもベテランといった佇まいの店員さん。
取材に伺った際は夫婦お二人でお店を切り盛りしていましたが、いつもは店主と奥様、息子さんの三人で営んでいるそうです。
アットホームな雰囲気が漂う店内には、一人用サイズのケーキからホールケーキまでさまざまな種類のケーキや洋菓子が並んでいます。それらはすべて、店内で一つひとつ丁寧に手作りされているとのこと。手作りの温かみが感じられるスイーツが揃っています。
丁寧に並べられたケーキや洋菓子を眺めているだけで、どれにしようかと迷ってしまいます。ショーケースには季節限定の商品もあり、訪れるたびに新しい発見があります。
おやつにぴったりのドーナツを購入
今回は、特に人気の焼きドーナツをいただきました。プレーンとチョコレートの2種類をいただいたのですが、それぞれに異なる魅力がありました。
まずはプレーンからいただきます。一口頬張ると、表面にほんのり感じる砂糖のような“がりっ”とした食感が特徴的です。
甘さがほどよく染みており、どこか懐かしさを感じさせる味わいです。全体的に甘すぎることなく、とても食べやすい仕上がりになっています。
次にチョコレートをいただきました。見ただけだと甘いのかな?と思いましたが、こちらもプレーン同様、甘すぎず素朴な味わいが魅力的です。
ふわふわというよりは適度な食べ応えがあり、しかし固すぎるわけでもなく絶妙なバランスの食感でした。どちらのドーナツも、ちょっとお菓子を食べたい時にぴったりのサイズ感と味わいで、大変満足のいくものでした。
家族でつなぐ40年の歴史
このお店を切り盛りする店主は千葉県の出身で、かつて東京で洋菓子作りの修行を重ねたそうです。一方、奥様は下田のご出身。ご夫婦は東京から伊豆高原に戻り、お店を開くことを決めたとのことです。その後、息子さんも加わり、家族で力を合わせてお店を運営しています。
家族経営ならではの温かさは、店内の雰囲気や商品の細部にも表れています。特に、三人で分担して作業しながらも、常に試行錯誤を重ねているという姿勢は、地元民や観光客に支持される理由の一つでしょう。
口コミサイトでの評判もよく、「いつまでも続いて欲しい」という声がたくさんありました。
マキシムは、地元の常連さんたちに愛されていることはもちろんですが、最近では観光客の姿も増えてきています。
その理由の一つは、お店が伊豆高原駅から徒歩圏内にあるという立地の良さに加え、商品の魅力そのものでしょう。近隣のホテルからケーキや洋菓子の注文を受けることもあるそうで、その評判の高さがうかがえます。
取材を終えて振り返ると、マキシムの魅力は単においしいケーキや洋菓子だけではなく、そのお店の持つ温かさや歴史、家族経営のぬくもりにもあると感じました。
長年地元で愛され、今も変わらず手作りの洋菓子を提供し続けるマキシム。伊豆高原を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
マキシム
住所:静岡県伊東市八幡野1186-28
アクセス:伊豆急行線「伊豆高原駅」から徒歩約4分
電話:0557-54-1426
営業時間:9:30-19:00
定休日:なし