伊東の海沿いは、奇岩の多い場所で全国的にも珍しい海景に出会えます。
そんな伊東の海でもっともおすすめしたいスポットが大淀小淀(おおよどこよど)です。
巨岩の並び立つ海岸に天然のプールがあり、その中で泳ぐこともできます。
今回は知る人ぞ知る、伊東のプチ秘境・大淀小淀をご紹介します。
伊豆高原駅近くの駐車場からスタート
大淀小淀へは、徒歩でしか向かうことができません。
電車の場合は伊豆急・伊豆高原駅から、車の場合は駅近くにある橋立駐車場から徒歩で向かいます。
駐車場のトイレには大きく「はしだてのなみあらい」と書いてあるので、それが目印になります。ちなみにここから先はお店やトイレなどはないので、準備は整えておいた方がいいでしょう。
森林浴を楽しみながら川沿いを歩く
橋立駐車場から川沿いの散策路を歩きます。
この道は城ヶ崎自然研究路と呼ばれる道で、伊豆高原駅から歩いて海沿いの絶景を楽しめる散策路として人気です。
大淀小淀以外にも、橋立吊り橋や俎岩(まないたいわ)など見どころはたくさんあります。
横を流れる対馬川に沿って、そのまま海まで向かっています。
深い緑の中に美しい花が咲き、たくさんの野鳥のさえずりが聞こえてきます。
この道中だけでも随分と癒されると思います。
滝を吹き上げてくる海風に吹かれて
遊歩道を歩いてT字になった橋に出ました。いよいよ大淀小淀の入り口です。
本当であればこの眼前を対馬川が滝となって海に注いでいるのですが、現在は水量が少ないようで水も枯れていました。
しかし、この海から吹き上げてくる風の気持ちいいこと。全身を清められるような清涼感があります。
ぜひ立ち寄りたい絶景の展望台
こちらは道中にある対馬の滝展望台です。
先にお伝えしたように水量が少なく滝は見えませんが、目の前に広がる相模湾の美しさに圧倒されてしまいます。
かなり高い位置にある展望台なので、遠くまで見渡すことができます。
青い海と黒々とした岩壁、そこに打ち付ける白波、遠景には突き出した岬と伊豆・伊東の海の美しさが満喫できるポイントです。
海沿いはどこを見ても風光明媚
散策路を大淀小淀方面へ降りていきます。
その途中で見える景色も絶景です。青い海が黒い岩にぶつかって白く砕ける様が見えます。
ちなみにこのあたりは足元が良くないので、歩きやすい靴で向かうのがいいでしょう。
巨大な一枚岩の階段を降りて
案内板に従って下っていくと石階段が出てきます。
なんとこの階段、一枚岩を削って作られたものです。岩の巨大さに圧倒されます。
階段はかなり急なので足元には注意しながら降りてください。
写真左上にチラッと見えているのが今回の目的地、大淀小淀です。
波が打ち付ける天然のプール
ジャジャンと出ました、こちらが大淀小淀です。
ご覧の通り外海から岩を隔てた内側はプールのようになっています。
伊東の海らしく水は青く透き通っています。意外と深くて中央部は、水深3メートルはありそうです。
中には魚も泳いでいてシュノーケリングにはピッタリの場所です。
子どもも安心して遊べる小淀
大淀小淀の名の通り、ここには2つの天然プールがあります。
写真右側が大淀で、左側は小淀です。
先ほどの写真は大淀で、水深も深く岩を隔てた向こう側は海になっています。
左側の小淀は浅い溜まりになっていて、子どもでも中で立つことができます。
また外海からの波も来ないので、安心して遊ぶことができます。
奇岩の上で時を忘れる
見どころは天然のプールだけではありません。
大淀小淀一帯は奇岩が広がっていて、その岩を波が洗っていきます。
どこを見渡しても絶景で、岩場に座って眺めていると時間を忘れてしまいそうです。
ちなみにこの六角形の岩は腰掛けるのに最適でした。
また大淀小淀から歩いて行ける距離のところに橋立吊り橋があります。
高さ18メートル、長さ60メートルのスケールの大きい橋です。橋の上からの眺めは絶景ですので、こちらも立ち寄ってみてください。
大淀小淀
住所:静岡県伊東市八幡野
アクセス:伊豆急行線「伊豆高原駅」から徒歩約20分