伊豆半島ジオパークの魅力を発信!伊豆高原駅構内「ジオテラス伊東」で見て、さわって、楽しく学べる!

地球や大地を意味するジオ(Geo)と、公園を意味するパーク(Park)とを組み合わせた言葉がジオパーク。 伊豆半島は全体がジオパークとなっており、「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されています。
伊東ビジターセンター「ジオテラス伊東」は、そんな伊豆半島ジオパークの地形が楽しく学べる施設です。子どもから大人まで楽しめ、入場無料だとは思えないくらい充実している施設でしたので紹介したいと思います。

「ジオテラス伊東」とは?

「ジオテラス伊東」は「伊豆半島ジオパーク」について学べる施設。伊豆急行伊豆高原駅の構内にあります。

「伊豆半島ジオパーク」ってご存じですか?「ジオパーク」とは、地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所のことだそうです。現在日本には、日本ジオパーク委員会が認定した「日本ジオパーク」が46地域あります。その内の10地域がユネスコ世界ジオパークにも認定されていて、前述の通り、「伊豆半島ジオパーク」もその1つです。

ジオテラス伊東の場所はとてもわかりやすく、伊豆高原駅構内のやまもプラザ2階にあります。改札口を出て、正面ホール左の階段を上がった正面です。看板もあるのでわかりやすいと思います。

駅構内にあると、ちょっとした電車の待ち時間にも気軽に立ち寄れますね。年中無休ですが、開館時間が夕方16:30までとなっていますのでご注意ください。

専門スタッフに話が聞ける!

ジオテラス伊東は、豊富な知識を持った専門スタッフの方々が運営しているため、気軽に立ち寄れる施設にも関わらず、専門的なお話を聞くことができます。

特に、伊豆高原周辺では海外の人向けのツアーが多く開催されているため、その際にジオテラス伊東に足を運ぶ人が多いそうです。スタッフの方々も、海外の観光客とさまざまな言語でやりとりされているのが印象的でした。海外からみても、伊豆半島ジオパークはとても特殊で貴重な地形だということがわかりますね。

中心には伊豆半島の大きなジオラマ

館内はぐるっと回るように見学することができます。駅構内とは思えないほど充実した内容です。写真撮影も可能なので、写真に収めながらじっくり見て回る人がたくさんいらっしゃいました。

その土地の地形について学んだり、その地形が作られた経緯を知ることができるなんてステキな体験ですよね。お子さんの学びにも繋がると思います。大きな模型があったり、実物を展示していたり、一目見てわかるように写真がたくさん展示してあったりと、わかりやすくて楽しめるように工夫されていました。

展示室の中心には、伊豆半島の大きな模型があり、地形をじっくりと観察することができます。小学生くらいのお子さんも興味を持って眺めていました。

顕微鏡で観察してみた

こちらでは、実際の大室山安山岩を顕微鏡で観察することができました。

ワクワクしながら顕微鏡をのぞいてみると、高温石英やカンラン石が見えました。キラキラしていてとてもきれい。実物を自分の目で見るのと、写真で見るのとでは全然違います。子どもたちも顕微鏡を使って楽しそうに観察していて、とても貴重な体験ができたと思います。

館内には、ほかにも鉱物がたくさん展示されていて、いろいろな種類の鉱物があることにも驚きました。

こちらは、大室山の山焼きの様子を収めた写真です。当時は、病害虫を駆除して、新芽の育成を促す山の保全と良質な茅を採取するために始まったようですが、現在では観光行事としての側面もあるようです。写真なのに、非常に迫力を感じます。

スコリア踏み体験

スコリアとは、火山噴出物の一種で、塊状で多孔質のもののうち暗色のもの。伊豆半島ではスコリアをさまざまな場所で見ることができますが、ここではスコリアを踏む体験もできます。靴のまま踏んでも良いですし、裸足になって踏んでもおもしろいと思います。子どもたちも楽しそうに、ぴょんぴょんしていました。

ジオサイトの紹介も

ジオパークの見どころとなる場所を「ジオサイト」と呼ぶのですが、こちらでは、伊豆半島ジオパークのジオサイトを写真で紹介してくれています。見どころがたくさんありますよね。オススメのジオサイトをスタッフの方に聞いてみると、詳しく教えてくれますよ。

ジオテラス伊東は、実際に鉱物を触ったり観察したりできる施設で、とても有意義な時間を過ごすことができます。体験を通して、伊豆半島の地形そのものが珍しく貴重であることがよくわかりますよね。

駅構内にあり入場料もかからないため、気軽に立ち寄れると思います。お子さんと一緒でしたら、親子で地形について学ぶ時間にもなって良いですよね。ぜひ訪れてみてください。

ビジターセンタージオテラス伊東
住所:静岡県伊東市八幡野1183
アクセス:伊豆急行線「伊豆高原駅」構内
電話番号: 0557-52-6100
営業時間:9:30-16:30
定休日:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。