この季節に伊東へ来たなら、ぜひ立ち寄りたいのが小室山公園です。
地元では隠れた憩いの場となっている伊東桜の名所、総合グラウンド駐車場や小室山つばき園。
それに、目の前に相模湾と伊豆大島が一望できる小室山山頂。
川奈駅から徒歩で行くことができ、住宅や別荘、保養施設が隣接する場所にあり、気軽にお花見散歩やちょっとしたハイキングも同時に楽しめるのが小室山公園なのです。
では、さっそく歩いてみましょう!
伊東桜の名所・総合グラウンド駐車場
この時期に小室山公園にやってくる観光客がみんな目を奪われるのが満開の伊東桜。
バス停近くの駐車場の入り口に立ち並んでいます。
しかも小室山公園の伊東桜は、ソメイヨシノより花弁が大きく開花時期もすこし早いので、多くの伊東市民にとって毎年最初に見る桜が、ここの伊東桜。
自慢できるほど一見の価値があります。
隣接するスポーツ施設は、総合グラウンドの野球場2面と、テニスコート18面、その他では恐竜広場、芝生広場、アスレチック遊具が設置されています。
伊東市民自慢の小室山つばき園を散策
まずは、小室山公園内にある広大な敷地の「小室山つばき園」を散策しましょう。
ここに植られている椿は1000種類4000本、9月開花の早咲き品種から5月開花の遅咲き品種まで、知られていないのですが実は「種類・木の大きさ・花の咲く期間の長さ」では「日本一の椿園」なのだそうです。
もともと伊東は温暖な気候で、東に相模湾が開け、西に天城連峰があり、西日を嫌う椿の生育には条件が揃っています。
そこに伊東市役所が先頭に立って椿の苗の普及活動を実施し、伊豆急行や地元の園芸業者の協力もあって、「小室山つばき園」は1983年から建設が始まり、現在では約1.5ヘクタールの規模を誇る椿の名所になりました。
夏を除き一年中開花する品種がある「小室山つばき園」の椿ですが、3月から4月にかけては、びっくりするほどたくさんの種類の椿が一斉に開花します。
園内を散策した3月下旬の時期。
「小室山つばき園」では、「伊豆羽衣」「城ヶ崎紅」「伊豆日暮」「卜伴」「玉霞」「日の丸」の6種類が代表品種とされているのですが、散策中に見つけられたのは 「伊豆日暮」のみ。
きっと他の品種もつばき園のどこかで今とばかりに咲いていたのでしょう。
案内によれば、残りの「日の丸」「卜伴」「城ヶ崎紅」は濃い紅色が特徴、「伊豆羽衣」は薄桃色の花弁が特徴、「玉霞」は紅と白のコントラストが目を引く品種らしいのです。
そこで、今回散策中に特に目についた美しい品種をネームプレートに書いてあった説明をもとにご紹介しておきますね。
天が下(あめがした)
紅地の花弁に入る白い班が独特のあでやかさを彩っていて、しばし花の前から立ち去れなくなるような、魅了される椿の花です。
光源氏(ひかるげんじ)
光源氏(ひかるげんじ)の名で江戸時代から親しまれているポピュラーな品種です。
けれど、多くの人に足を止めさせる魅力のある椿の花。
花弁の絞りと光源氏のネーミングがそうさせるのかもしれません。
伊豆日暮
白地に赤の縦絞りが入る伊豆日暮。
この伊豆日暮の開花を見ただけでも伊東へやって来た甲斐があるというものです。
1973年の命名となっていて、それでも比較的新しい品種だそうです。
いくら見ても見飽きないほど美しいつばき園の椿の花でしたが、小室山公園の見どころはここからです。
目の前に相模湾と伊豆大島が見える小室山山頂
小室山公園駐車場から舗装された道路を歩くこと3分で小室山に登るリフト乗り場に到着します。
ここから整備されたハイキングコースを歩けば30分ほどかけて山頂まで歩くこともできます。
リフトに乗れば、広大な小室山公園のつばき園やツツジの群生、総合グランドやテニスコートも一望のもと。
何といっても圧巻なのは山頂からの伊豆大島の姿です。
目の前のこんな近くに大島が見えるのはここしかありません。
見逃せない絶景スポットです。
伊豆の魅力が詰まった小室山公園
今回は桜とツバキの開花時期なので、その両方が同時に楽しめるスポット・小室山公園をご紹介しました。
この地発祥の伊東桜やたくさんの椿の品種が楽しめる小室山つばき園、それに小室山山頂からの景色はいかがでしたでしょうか?
しかし、一見は百聞にしかずです!
ぜひとも小室山公園にこの時期に訪れてみることをお勧めします。
小室山公園
住所:静岡県伊東市川奈1260-1
交通:伊豆急行線「川奈駅」から徒歩約20分
伊豆急行線「伊東駅」から小室山公園行バスで約22分
連絡先:0557-32-1717(伊東市観光課)
駐車場:280台